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東西南北がわからない大人は意外と多い?超簡単な覚え方

生活

「駅を出た瞬間に逆方向へ歩いてしまう」「地図は読めるのに東西南北がピンと来ない」。そんな不安や恥ずかしさ、よくわかります。実は、東西南北が苦手な大人は決して珍しくありません。この記事では、安心できる理由今日から使える超簡単な覚え方を、やさしく実践的に解説します。

 結論:東西南北がわからないのは珍しくありません。脳の得意不得意や生活環境の影響が大きく、いくつかの“基準点”を持つだけで即改善します(太陽・スマホ・地図の向き・駅の出口表記など)。
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東西南北がわからない人は意外と多い

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まずは「自分だけじゃない」ということを知ってください。実は、方向感覚に苦手意識を持つ大人はかなり多いんです。
スマホが当たり前になった現代では、意識して方向を確認する場面が少なくなり、誰でも感覚が鈍りやすい環境にあります。

実は“方向オンチ”は男女問わず一定数いる

「方向音痴」という言葉にはネガティブな響きがありますが、実際は人間の脳の得意分野の違いによる自然な現象です。
方向感覚は、視覚・記憶力・注意配分・空間把握など、いくつもの要素の総合バランスで成り立っています。
言語や音感が得意な人がいるように、空間把握が苦手なタイプもいて当然。つまり、方向が苦手=能力が低いということではありません。
性別や年齢に関係なく見られる、極めて一般的な「脳の個性」なのです。

地図をイメージできない人の共通点

方向感覚に苦手意識がある人には、いくつかの共通パターンが見られます。

  • ナビ表示(進行方向が上)に慣れており、紙地図の「北が上」形式に切り替えにくい
  • 建物やランドマークの位置関係は相対的に覚えられるが、絶対的な方角(N/E/S/W)に変換するのが苦手
  • 新しい場所で「来た道をふり返る」習慣が少なく、体の向きと地図の向きが一致しない

こうした傾向は、単なる“慣れ”や“経験の偏り”から生じるものです。
つまり、トレーニングや日常の意識づけで誰でも改善できます
「私は方向オンチだから…」と諦める必要はまったくありません。

現代社会が「方向感覚を育てにくい」理由

実は、現代人が方向を見失いやすくなったのには、ちゃんとした社会的な背景があります。

  • スマホナビや地図アプリが高精度になり、自分で方角を推理する機会が減った
  • 高層ビル・地下街・大型商業施設などが増え、太陽や地形のヒントが見えづらい
  • ショッピングモールなど、似た景観が連続して方向の手がかりがつかみにくい

つまり、今の生活環境では「方向が苦手になるほうが自然」なのです。
あなたが迷いやすいのは、能力のせいではなく、時代と環境の影響。
そう思うだけで、少し心が軽くなりませんか?

この項目のまとめ
・方向が苦手な人は意外と多い(ごく自然な個性)
・原因は「能力不足」ではなく「経験や環境の偏り」
・現代社会では方角を感じづらくなる条件がそろっている

なぜ東西南北がわからなくなるのか

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原因を知ることは、克服への第一歩です。
「なぜ自分は東西南北がわからないのか?」という疑問には、実は明確な理由があります。
ここでは、脳の特性生活環境の変化の両面から、その“つまずきポイント”を整理していきましょう。

脳の空間認知タイプの違い

人間の脳には、空間を把握する際に2つのタイプがあると考えられています。
それが「ランドマーク型(目印で覚える)」と「サーベイ型(地図のように俯瞰する)」です。

  • ランドマーク型:建物・信号・コンビニなど“見える目印”を頼りに道順を覚えるタイプ
  • サーベイ型:エリア全体を地図のように俯瞰して把握するタイプ

このうち、ランドマーク型が強い人は「絶対方位(東西南北)」の概念が弱くなりやすい傾向があります。
ただし、これは欠点ではありません。むしろ、ランドマーク型の人は現場対応力に優れており、一度通った道を記憶する力が強いという利点もあります。

重要なのは「どちらが良い・悪い」ではなく、得意な方式が違うだけという理解。
対策としては、ランドマーク → 方角ラベルの橋渡しを意識する練習が有効です。

  • 「このコンビニは駅の北側にある」と方角を付けて覚える
  • 「自宅のベランダは西向き」など、日常の中で方角を“名づける”習慣をつくる

こうした小さな意識づけが、空間の俯瞰力を徐々に育ててくれます。

日常生活で方向を意識する機会が減っている

現代人が方向感覚を失いやすい最大の理由のひとつが、方向を意識する場面が極端に減ったことです。
通勤・通学などの固定ルートでは、道順を自動的にこなしてしまうため、頭の中で「北はどっち?」と考える瞬間がほとんどありません。

方向感覚は筋力と同じで、使わなければ自然に衰えるもの。
数年単位でそうした生活を送ると、脳の「空間を地図化する能力」が少しずつ鈍っていくのです。
ただし逆に言えば、意識的に使えば簡単に取り戻せる能力でもあります。

スマホ地図に頼りすぎる弊害

スマホ地図は便利ですが、使い方次第では方向感覚を弱める原因にもなります。

  • 常に「現在地を中心に進行方向が上」のモードで見るため、北が上の地図への変換が苦手になる
  • 目的地までの案内に集中しすぎて、太陽・風・地形など“方角の手がかり”を無意識にスルーしてしまう

本来、地図を読むことは「空間を脳内で回転させる訓練」になります。
しかし自動ナビに頼り切ると、その機会が失われてしまうのです。
とはいえ、これは少し意識を変えるだけで十分リカバリー可能です。

  • 目的地に着いたあと、「今、北はどっち?」と立ち止まって確認する
  • ナビを「北固定モード」にして、地図の向きを自分で合わせてみる

このように、スマホの使い方を“受け身”から“能動的”に変えるだけで、方角の感覚が徐々に戻ってきます。

この項目のまとめ
・脳には「ランドマーク型」と「サーベイ型」があり、方位の得意さに個人差がある
・方向感覚は筋肉と同じで、使わなければ鈍る
・スマホ地図を“見るだけ”から“感じる”使い方に変えると地力が戻る

東西南北をすぐに分かるようになる超簡単な方法

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ここからは「今すぐ」「道具なし(またはスマホだけ)」で使える実践テクを紹介します。どれも数十秒で実行できます。

1) 太陽の位置を使って方角を知る

基本原理:太陽は東から昇り西に沈みます。日本では、午前は太陽が南東〜南の東寄り、正午ごろ南、午後は南〜南西寄りにあります。影が指す方向は太陽の反対なので、影の向きを見ればおおよその方角がつかめます。

  • 午前:太陽が東〜南東寄り → 影は西〜北西寄り
  • 正午前後:太陽は南寄り → 影は北寄り
  • 午後:太陽が南西〜西寄り → 影は北東〜東寄り

コツ:腕時計の短針を太陽に向け、短針と12時の中間が南(※アナログ時計の経験則)。スマホのアナログ表示でも代用できます。

注意:曇天・高層ビル街・地下では使えません。その場合は次の方法へ。

2) スマホコンパスを日常的にチェックする習慣

一番手軽で確実なのがスマホのコンパス(方位磁針)です。屋外でアプリを開き、現在地での北をまず確認。次に「北→東→南→西」と体を回し、建物やランドマークに方位ラベルを貼る感覚で覚えます。

  1. 現在地でコンパスを開く(必要なら8の字でキャリブレート)
  2. 北の方向にある目立つ建物・山・通りを1つ選ぶ
  3. その反対が南、右が東、左が西。声に出して確認(記憶が定着しやすい)

通勤前後や昼休みに30秒だけやると、数日で感覚がつきます。

3) 建物・地図・駅出口の“基準点”を意識する

街歩きで迷いやすいのは、基準点(アンカー)がないまま移動を始めるから。出発時に1つ決めましょう。

  • 地図の上=北(紙地図/大半のアプリの「北固定モード」)を頭でキープ
  • 駅の出口表記(例:東口・西口・南口・北口)を体の向きと一致させて覚える
  • 大通りや河川はだいたいの流れる向きが決まっている(例:海に向かう、山に向かう)

ミニ練習:駅を出たら立ち止まり、「いま北はどっち?」→指差し→コンパスで答え合わせ。これを3回繰り返すだけで誤差が急減します。

4) 遊び感覚で方向感覚を鍛えるミニトレーニング

トレーニング やり方 時間
指差しチェック 出先で「北・東・南・西」を順に指差し、コンパスで答え合わせ 30秒
逆算ウォーク 目的地の方角を地図で確認→その方向へ1ブロック歩き、位置を再確認 3分
ランドマーク貼り 職場や自宅周辺の建物に「北側の~」「東に見える~」と心の中でラベル付け 通勤ついで

継続のコツ:完璧を目指さず「だいたい合えばOK」。誤差は経験の誤差です。小さく反復し、たまに答え合わせをするだけで十分に伸びます。

この項目のまとめ
・太陽と影は強力なヒント(屋外)
・スマホコンパスは最短の即効薬
・出発前に“基準点”を必ず決める
・30秒トレを継続すれば体感が変わる

おわりに

東西南北がわからないのは、珍しいことではありません。むしろ、今の社会では“そうなりやすい”のが普通。だからこそ、太陽・コンパス・基準点の3点セットを使って、日々の中で小さく練習していきましょう。

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