サバンナの果てしない大地を走り回る巨大な鳥、ダチョウ。
彼らは変わった行動が目立つことで知られています。実際、この動物はしばしば家族のことすら忘れ去ることがあるのです。
「まさか、本当?」と思うかもしれませんが、これは実際のところです。
家族を忘れるなんて、信じられないですよね。さて、ダチョウの「頭悪い」行動について見てみましょう。
家族を忘れる程のダチョウはすぐ忘れる
ダチョウは混乱すると、家族が入れ替わっても全く気づかないことがあります。ですが、それだけにとどまりません。
さらに驚愕の事実として、ダチョウは一羽が突然走り出すと、他のダチョウも何の理由もなく追従して走り出すんです。彼らは目的地も決めずにただ走るだけ。
また、崖から落ちたり、フェンスにぶつかったり、迷子になったりと、信じがたい行動を見せることも。これらの行動は意図的ではないのです。
ダチョウは頭が悪いのに生き残れたのはなぜか?
それでは、どうやってダチョウは生き延びることができたのでしょう?「残念な生き物辞典」の著者、丸山貴史さんは「ダチョウは頭が悪いがゆえに生き残った」と語っています。
「それはどういうことか?」と疑問に思うかもしれませんが、彼によると、ダチョウは頭を小さくし、首を長くし、目を大きくすることで遠くを見渡せるように進化したそうです。
この進化が、恐竜時代から現在に至るまで、ダチョウが変わらずに生き残ることができた理由だとされています。
ダチョウが忘れやすい理由
ダチョウは、その家族忘れる性質でよく知られています。家族を忘れたとしても、ダチョウは悲しみを感じることはありません。実際、忘れたことさえも記憶に留まらないのです。
例えば、あるダチョウのグループAとグループBが存在していたとしましょう。時には争いや外部からの脅威によって、これらのグループが入り混じることがあります。
しかし、不思議なことに、ダチョウたちはまるで初めから一つのグループであったかのように、新しい構成を認識せずに過ごします。家族のメンバーが変わっても全く気付かないのです。
このような現象は、ダチョウにとっては日常茶飯事。彼らは個々の存在よりも種全体の生存を優先させる傾向があります。家族構成に囚われることなく生きるのです。ダチョウの記憶力の低さはしばしば指摘されますが、これは体の大きさに比べて脳が非常に小さいことが原因かもしれません。
ダチョウの体重は約140kgにも達しますが、その脳の重さはたった40グラム。この驚くべきサイズの違いが、彼らの記憶力に影響しているのかもしれません。
ダチョウの脳みその大きさは、人間の目の大きさと同じ!?
ダチョウは、その目を引く長いまつげと大きな瞳で有名です。その目のサイズは、ほとんど溢れんばかり。では、そんな大きな目と比べたら、ダチョウの脳のサイズはどのくらいになるのでしょうか?
忘れっぽいことで知られるダチョウですが、その理由は脳のサイズにあるのかもしれません。
なんと、ダチョウの脳はその大きな目よりも小さく、人間の眼球と同じくらいの大きさです。
脳の重さは約40グラムで、表面はしわがなく、つるつるなめらか。それに対して、目玉の重さは60グラム程度で、サイズは鶏の卵ほどにもなります。この事実は驚きですが、ダチョウのこれまでの行動を振り返ると、納得がいく部分もあります。
ただし、ダチョウが「頭悪い」というだけではありません。実は彼らは人類にも多大な貢献をしています。
ダチョウの卵が凄い
ダチョウは、目が非常に大きく、長い首を持ち、高速で走る能力と優れた視力を備えた、世界で最も大きな鳥類です。意外なことに、ダチョウはその高い治癒力で知られています。
彼らの主な生息地は、アフリカのサバンナや砂漠地帯です。体長は2メートルを超え、体重は100キロを優に超えます。最大で時速70キロ以上に達する速さで走ることができるということからも、その身体能力の高さがうかがえます。また、ダチョウの視力は鳥類の中でも随一とされ、20以上の視力を持ち、42.5メートル離れた場所のアリの動きさえ捉えることができます。
その目の大きさは鶏卵に匹敵し、重さは60グラム。対照的に、脳のサイズは人間の眼球程度で、重さは約40グラムです。さらに、ダチョウの卵のサイズも特筆すべき点で、その大きさは約16センチ、重さは約1.5キロにもなります。
ダチョウの卵は、その大きさに驚かされるばかりでなく、味も鶏卵とは異なり薄味だとされています。そして、ダチョウの卵には人間にとって有用な未知の力が秘められているのです。
ダチョウの卵に隠された特殊な能力: 病原体への強力な対抗力
ダチョウは、病気に対して非常に強い抵抗力を持つことで知られています。この動物の免疫力と自然治癒力は、他の生物と比べても顕著です。
特に注目すべきは、ダチョウが生成する抗体です。これらの抗体は、スギ花粉、インフルエンザ、HIV、さらにはコロナウイルスの変異株にも効果を発揮するとされています。
この抗体は、ダチョウに病原菌を注射してから体内で作り出され、その後に産まれる卵に含まれています。そして、これらの卵から抗体を抽出することが可能です。
市場には、このダチョウの卵の抗体を利用した「ダチョウマスク」や「ダチョウスプレー」などの製品が登場しています。これらはダチョウの卵から抽出された抗体を応用したもので、様々な病原体に対する有効な手段となり得ます。
皆さんも、このダチョウの卵が持つ特異な力を利用してみることをお勧めします。
ダチョウは頭悪い!?まとめ