ビジネスや日常生活などでで、予定や提出物の期限をざっくりと伝えるのに、「月の上旬」「月の中旬」「月の下旬」というフレーズがとてもよく使われます。
「上旬」「中旬」「下旬」、特定の時期を示します。では上旬、中旬、下旬はそれぞれ何日から何日までを指すのでしょうか？
結論から申しますと、上旬、中旬、下旬の期間は次の通りです。
中旬：11日から20日まで
下旬：21日から月の終わりまで
今回は、「上旬」「中旬」「下旬」の期間や使用方法について詳しくお伝えいたします。
上旬、中旬、下旬って何日からいつまで？正しい使い方とは
「上旬」「中旬」「下旬」という言葉は頻繁に使用されますが、具体的には何日から何日までをそれぞれ示すか皆さんご存知でしょうか？
これらの言葉は日々のやり取りで大変役立ちますが、実際には使う人によってあいまいな場合がよくあります。
ここでは、それぞれの期間を示すこれらの表現が実際にはどの日にちを含むのかを明確にし、それらを日常生活やビジネスシーンで正確に使いこなすためのポイントをご紹介します。
そもそも「旬」という単位とは何か？
月日は「上旬」「中旬」「下旬」に分けられますが、これらが指す期間の詳細をご存知でしょうか？
多くの人はこれらの期間が具体的に何日間を指すのか詳しくは知らないかもしれません。
「旬」とは、時間を区切るための単位で、他の時間の単位と同様に一定の期間を示します。
この単位は中国で発祥し、約2000年の歴史があり、10日ごとに区切るために使われます。
例えば、「旬年」は10年を一区切りとし、「旬月」は10ヶ月を指します。
それでは「上旬」「中旬」「下旬」が指す具体的な日程を見ていきましょう。
上旬の期間は？
「上旬」とは月の始まり、つまり1日から10日までの期間です。
「初旬」と似た言葉もありますが、これは月の最初を特に強調する表現です。
中旬の期間は？
次に「中旬」は、11日から20日までの10日間を指し、上旬と同じように月の中盤を表します。
毎月の「上旬」と「中旬」は、それぞれちょうど10日間で分けられています。
下旬の期間は？
最後に「下旬」ですが、これは21日から月の終わりまでを指します。
ただし、月によって下旬の期間は異なり、31日まである月もあれば、30日や2月のように28日（うるう年は29日）までの月もあります。
「下旬」と「末日」「月末」との違いについてですが、「下旬」は21日から月末までの期間を指し、「末日」はその月の最終日を意味します。
また、「月末」とは、その月の最終日を指す言葉です。
これらの言葉の違いを正確に理解し、日常生活やビジネスシーンで適切に使い分けることが重要です。
「上旬」「中旬」「下旬」をビジネスで適切に使うために
ビジネスの場では、「上旬」「中旬」「下旬」という言葉が頻繁に使われ、それらを適切に活用することがマナーとされています。
例えば、メールでのあいさつ文や、プロジェクトの期限、スケジュールの取り決めなどを行う際に、これらの期間の表現を適切に選ぶことが重要です。各時期をいかに上手く使い分けるかについて、方法を見ていくことにしましょう。
期限の目安として
ビジネスでは、商品の納品や案件の期限を設ける際に、必ずしも具体的な日付を伝えるわけではありません。
このような状況で重宝されるのが、「上旬」「中旬」「下旬」といった表現です。
例として、「６月上旬に配送する予定です」と伝えた場合、それは６月の最初の10日間に商品が発送されることを暗示しています。
このように伝えることで、商品が10日に発送されたとしても、受け取りは中旬を過ぎてからになるという共通の理解が生まれます。
スケジュール管理
仕事をスムーズに進める上で、スケジュールの適切な管理は不可欠です。
計画を立てる時、日程をどのように区分けするかは、その都度異なります。ここで「旬」という10日間隔の単位が役立ちます。
日にちごとにスケジュールを決めると手間がかかる上、月ごとに設定すると情報が抽象的になりすぎることがあります。
週ごとの計画では、週の開始や終了が一致しない場合があり、実務上不便です。
そのため、月を上旬・中旬・下旬の3区分で捉えることが、実務上最も有効な手法といえます。
旬や季節感を取り入れたビジネスにおける挨拶
ビジネスの文書交換において、季節のあいさつは「上旬」「中旬」「下旬」といった月の時期に応じて使い分けられることがあります。
自然の移ろいや季節の節目にちなんだ挨拶は、それぞれの時期に合わせた表現の選択が大切です。
例を挙げると、月の出だしにあたる上旬には、「初春の候」といった新たな季節の訪れを感じさせる挨拶が相応しいです。
中旬には季節の盛りを意識した「盛夏の頃」といったフレーズが、月の終わりごろの下旬には、次の季節を連想させる「実りの季節」といった挨拶が適しています。
おわりに
日常的に使う言葉には、思わぬ誤用があることも珍しくありません。
特にビジネスの場では、そうした言葉遣いが信頼を損ねる要因となる事態も考えられるため、慎重な言葉選びが求められます。
「上旬」「中旬」「下旬」という時期を表す言葉の使用においては、時期の意味を正しく理解し、適切に使いこなすことが肝心です。
適切な知識を基に、スムーズなコミュニケーションを目指しましょう。
