牛乳などの液体を測る時に使われる「ガロン」という単位について聞いたことはありますか?
このガロンという単位は、国によってその大きさが異なります。
例えば、イギリスでは1ガロンは約4.5リットル、アメリカでは約3.8リットルとされています。日本では、主にアメリカのガロンを基準として使用しています。
今回は、ガロンはどのような単位なのかについてお伝えします。
ガロン・リットル換算表
まず、1ガロンは何リットルなのか、アメリカ基準でのガロン・リットル換算表を確認してみましょう。
ガロン | リットル |
---|---|
1 | 3.785 |
2 | 7.571 |
3 | 11.356 |
4 | 15.142 |
5 | 18.927 |
6 | 22.712 |
7 | 26.498 |
8 | 30.283 |
9 | 34.068 |
10 | 37.854 |
以上がガロンのリットル換算表です。
それでは、ガロンとはどのような単位なのか詳しく見ていきましょう。
ガロンとは?
それでは、牛乳やガソリンの量を示すために用いられる「ガロン」とは具体的にどのような単位なのでしょうか。ここで、その詳細を詳しく見ていきましょう。
ガロンは、ヤード・ポンド法に基づいた体積を測る単位です。この単位の名前は、ラテン語で「バケツ」を意味する「gallēta」に由来しているとされています。
ヤード・ポンド法とは、長さの単位に「ヤード」を、重さの単位に「ポンド」を使用する計測体系のことで、特にアメリカやイギリスで広く用いられています。
体積・容積・容量について
また、「体積」とは、物体が空間に占める大きさのことを指します。これは「容積」とも呼ばれ、特定の容器に入ることができる物の最大量を表します。そして、その容器に実際に入る物の量を「容量」と言います。
ガロンの容量はイギリスとアメリカで異なる
国別 | ガロン | リットル換算 | |
---|---|---|---|
英ガロン | 1 | 4.546 | 正確には4.54609リットル |
米国液量ガロン | 1 | 3.785 | 正確には3.785411784リットル |
米国乾量ガロン | 1 | 4.405 | 正確には4.4048428032リットル。実際にはほとんど用いられない。 |
ヤード・ポンド法に属する「ガロン」ですが、イギリスとアメリカではその定義が異なります。アメリカでは、液体と固体のための異なる2種類のガロンが存在し、それぞれ値が違います。
それぞれの国のガロンの詳細を見ていきましょう。
イギリスのガロンは約4.5リットル相当
イギリスには元々「コーンガロン」(穀物用)、「ワインガロン」(ワイン用)、そして「エールガロン」(ビール用)の3つのガロンがありました。1963年にこの3つが統一され、エールガロンを基準にして10ポンドの水の体積とし、新たに1ガロンを約4.546リットルと定めました。
アメリカのガロンは約3.8リットル
アメリカでは、イギリスのガロンの影響を受けて「米乾量ガロン(U.S. dry gallon)」と「米液量ガロン(U.S. fluid gallon)」の2つが使われています。「米乾量ガロン」は約4.404リットルですが、現在はほとんど使われていません。一般的には「米液量ガロン」が使用され、約3.785リットルに相当し、ガソリンや牛乳などの測定に使われています。
日本ではアメリカ式のガロンが一般的
イギリスとアメリカのガロンの違いから、国によって量に差異があります。日本では「米液量ガロン」がよく使われ、アメリカのスーパーマーケットで見かける取っ手付きの大きなボトルが1ガロン(3.785リットル)として知られています。
日本でガロンという単位に出会った際は、このようなボトルをイメージすると良いでしょう。